それは、ただの

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「そう…ずっと、か…」 「…うん、変わらなくていいよ…変わらないで、いいの!ずっと一緒!しほちゃんとは…「違う」 「…え?」 「違う、違うよ、ねえ…違うの…私は、しほちゃんじゃない…ねえ、もう、やめようよ…あの子は…あの場所は……あなたとは…違うの…もう…とっくに…」 「…わかってるよ」 「一人遊びだってことも?」 「わかってる」 わかってた 目の前にいる少女は、しほという少女ではない 「いつまで、続けるの?」 いつまでも 「そんな事、出来ないよ…出来ないの…出来なかったの…ずっと一緒なんて…無理だったの…」 あの子は、一人の少女 私は、人ですらない 私は… 神と呼ばれた、魔女と呼ばれた、悪魔と呼ばれた、王と呼ばれた、 私は、何でもない
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