1035人が本棚に入れています
本棚に追加
「動いても、大丈夫か?」
「っ……なるべく、ゆっくり、して……」
「……努力はする」
「そこは『わかった』って、言えよ、馬鹿……っ!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、相変わらず憎まれ口を叩くレンの唇を優しくキスで塞いで、晴人は控えめに律動を始める。
まだ全身ガチガチに緊張しているレンの中は動くのも一苦労で、正直晴人自身も、強すぎる締め付けが苦しい。けれど、受け入れてくれているレンは恐らくもっと苦しいはずで、それを懸命に堪えながら晴人の首に縋りついてくる姿が、健気で可愛くて、堪らなかった。
律動の合間に、苦痛で萎えかけていたレンの性器へ指を絡めて扱いてやると、レンの口から零れる声に、段々快楽が混ざり始めた。その声に煽られて、晴人の動きも次第に激しさを増していく。
「あっ、はる、と……っ、晴人……」
譫言みたいに晴人の名を繰り返しながら、次第に蕩けていくレンの身体は、その全てで晴人への想いを伝えてくれているような気がした。
「……こんなこと何度もやったら、絶対死ぬ……」
最早全裸であることを恥じる余裕も残っていないのか、行為の名残もそのままにグッタリとベッドに突っ伏したレンが、掠れた声で力無く呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!