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「いってくるね。モモ。」
ゴロゴロと喉を鳴らしながら見送られ、玄関先に向かう。
あぁ憂鬱だ。
本当に憂鬱だ。
これからまた地獄のような一日が始まるんだ。
逃れることは出来ない。
歩み続けるのみだ。
俺は動き続けることで生きているという事実を実感する動物。
電池切れになるまで働かなくては生きていけない。
今日も明日も明後日も、頑張るしかないのだ。
死なないように生きるしか無いのだ。
生きるために、今日も。玄関の扉を開ける。
そこにはいつものようにとある人が待っていた。
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