第弐章 夏へ向けて

2/86
154人が本棚に入れています
本棚に追加
/750ページ
「トシちゃん。班決めできた?」 「おぉマキ?、まだ5人しか決まってないんだよね」  マキの言葉に俊哉がまだ全員決まっていないことを話す俊哉。 「じゃあさ私たちと一緒に班作ろうよ?」 「おぉ?、俺は良いけど。トシは?」 「俺も大丈夫だよ?」 「やったぁ?とりあえずコレで7人だね。そうだ?ねぇ?絵梨??」  何かを思いついたマキは少し離れた所にいた絵梨を呼び寄せる。 「ほいほ?い」 「絵梨は班決まった?」 「ん?、まだかなぁ」 「じゃあ私たちと一緒に班入ろう?」 「お??」  マキからの誘いに絵梨は俊哉をチラッと見る。  俊哉の絵梨の視線に気づいたのはドキッとする。 「ん?・・・良いよ??」 「やった?これで8人?」 「あと1人か2人か・・・あ。」  残りのメンバーを考える俊哉たちだが、俊哉が何か思いついた。  そして俊哉はとある人物に声をかけるのであった。  それからあっという間に時間は過ぎて行った。  六月の初めの静岡駅。  新幹線改札口の前には大勢の男女が制服を着て集まっていた。 「ふわぁ?」 「トシちゃん、すっごい欠伸?」 「朝は弱くてね・・・」 「情けないわね?」 「あはは・・・」     
/750ページ

最初のコメントを投稿しよう!