第零章 次なる物語のピース

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(この教室は俺で最後なのか・・・隣にもいるってことかな?)  そんな事を考えながら椅子に座って待つ琢磨。  教室を見渡すとギリギリまで参考書の様な物を読んでいたり、普通に椅子に座っていたりとそれぞれ時間を過ごす。 「はい、席について?」  そう言いながら教室に入って来たのはスーツを身を包み若い青年男性が入って来た。 「全員いるかな?いる・・・ね。じゃあ筆記用具と受験票以外はカバンにしまって。テスト用紙を配ります」  青年男性教師が琢磨らにそう話しながらテスト用紙の束を机の上でトントンと整える。  全員が筆記用具と受験票だけを残し準備が整うと、男性教師はプリントを配り始める。 「じゃあ、これからテストを始めます・・・始め!」  腕時計を見ながら話す男性教師。  そして10時丁度、入試試験が始まる。  琢磨が聖陵へと入学する第一歩目が、今始まったのである。
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