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俊哉と秀樹は互いに顔を見合わせ笑う。
一年目は20人にも満たない人数で挑んだ夏と秋は、完全に実力不足を味わった。
互いに課題を見つけ、この夏に向けてトレーニングを積んできた。
そして入部してきた有望なルーキー達。
新たな聖陵野球部として今年彼らは夏に挑むのである。
「さぁ初戦が楽しみだなぁ。」
「期待してるぜ?トシ。」
「あはは、すごい怖い。」
秀樹の言葉に笑いながら答える俊哉。
そんな彼らの載せた電車は、新静岡駅へと向かう。
新静岡駅へと到着すると選手らはバラバラになりながら解散。
俊哉は琢磨、亮斗と一緒に自宅へと戻る。
「俊哉さん。」
「ん?」
「俊哉さんは、今年の夏はどこまで行きたいですか?」
唐突な質問に俊哉は少し言葉に詰まる。
“どこまで行きたいですか?”と言う言葉に俊哉は考えてしまった。
「えっと、、、真面目な感じで?」
「勿論です」
「そっか、、、。実は今日、明倭の土屋と話をする機会があったんだ」
「え?」
先ほどの出来事を話す俊哉に琢磨は驚いた。
甲子園常連校の明倭のエースである土屋と俊哉が話をしていた事に対して、琢磨は非常に驚いていた。
「知り合いなんですか?」
「え?まぁ去年の夏戦ってからねぇ、連絡先も交換したし」
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