第参章 2度目の夏

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 ウキウキ気分の心優に笑顔で見守るように話す椛愛。  またその隣の柚子は暑そうに飲み物を口に含みながらも、グラウンドの方をじっと見つめている。 「あれれ、柚子ちゃんは俊哉さん応援するんでしょ?」 「な、なんでそんな!」  椛愛の言葉に顔を真っ赤にしながら言い訳をする柚子。  顔を真っ赤にする柚子に笑う椛愛と心優。  するとそんな3人の元へ咲と沙耶が来る。 「隣、良い?」 「あ、良いよー。」  咲が椛愛に話しかける。  椛愛が笑顔で指で丸の指文字を作ると咲と沙耶が一緒に座る。 「応援来てくれてありがとね」 「良いよ良いよぉ。心優ちゃんが行きたがったしねぇ。」 「楽しみで昨日寝れなかった!」 「あはは、、、体調には気をつけてね」  フンスと鼻息荒く話す心優に苦笑いをする咲。  すると心優は鞄の中からスコアブックを取り出す。 「え?、、、え?」 「それスコアブック?」 「勿論。試合のスコアつけるんで。」  満遍の笑みを見せながら話す心優。  そこにいた彼女達は思っただろう。 (ガチだ、、、)  一年生の女子達がワイワイとする後ろの方では、二年生の女子達がおり、こちらもワイワイとしていた。 「暑いねぇ」 「ですねぇ」  マキと司が隣同士に座りながら話をしている。     
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