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そんなやり取りがワイワイとスタンドで行われている頃、グラウンドではベンチ前にて春瀬監督を囲うように集まっていた。
「よし。今日のオーダーを言うぞ」
春瀬監督からオーダーの発表がされ、選手達は固唾を呑んで発表を待つ。
1:琢磨・遊
2:山本・二
3:俊哉・中
4:明輝弘・一
5:堀・右
6:早川・三
7:竹下・捕
8:秀樹・投
9:青木・左
「・・・このオーダーで戦う。」
『はい!』
聖陵の開幕戦は一年の琢磨を入れたベストメンバーに近い形だ。
先発は秀樹が登板する。
「さぁ行こう!!」
『はい!』
春瀬監督の掛け声で選手全員が返事をする。
そして試合開始時間となり両校の選手達がベンチ前に並ぶ。
「トシ。」
「ん?何、明輝弘?」
「今年の夏は、大暴れするぞ。」
「あぁ、勿論だ」
明輝弘の言葉に俊哉がニッと笑みを浮かべて言う。
その次の瞬間、審判団の号令と共に選手達が一気に走り出し整列をした。
「互いに!礼!!」
『宜しくお願いします!』
互いに挨拶をすると球場からサイレン音とまばらな拍手が響く。
聖陵は先攻の為ベンチへと戻り、今日対戦する清水水産高等学校の選手達が守備へと着く。
「スミちゃん。相手のデータとか分かる?」
「んー、あの子一年生みたいね。練習試合のデータもほとんど無いみたい」
「んー、そうかぁ。」
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