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「えぇ?!野球部活動してるの!?」
そう驚きの声を上げる三平。
教室中に響き渡り琢磨はキンキンと響く声に顔を顰めながらも話を続ける。
「いや、人数足りてなかったお去年までだから」
「え?!でも二人しかいないって」
「それいつの情報だよ」
「でもでも捕手はいないんだよね!?」
「いや、普通にいるから。お前がどんな実力かは知らないけど普通に上手い人いるぞ?」
「え!?」
琢磨の言葉一つ一つに驚きの声を上げる三平。
すると後ろで見ていた亮斗が半分呆れ顔で話す。
「お前、馬鹿だろ」
「し、失敬な!!僕はバカじゃないよ!?」
「いや、ここの情報知らない時点でお察しだろ」
ツッコミを入れる亮斗。
何が何だか分からないといった表情を見せる三平に琢磨はハァッとため息をつきながら話す。
「まぁ、今度家に来いよ。色々教えてやるよ。市内住み?」
「え?あ、うん。市内だよ?」
「じゃあライン交換しようぜ」
亮斗がスマフォを取り出しながら話しをし三平は快諾し連絡先を交換。
「えっと、宮原君と…横山君」
「琢磨」
「え?」
「琢磨でいいぞ?」
「俺も亮斗でいいよ?」
そんな話をしてくる二人に三平はパァッと笑顔になる。
彼自身、中学時代は友人がほとんどいなかった。
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