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「あ、バレた?」
「だろうと思った」
「でも行こうぜ?もしかしたら掘り出し物が見つかるかも」
「女の子の?」
「勿論」
そんな話をする竹下にため息を着きながらも一緒に行く俊哉。
一年生たちのいる廊下へと向かうと多くの生徒らがいた。
竹下はセンサーを働かせながら可愛い子がいないかと探す。
「むむ!!」
突然そう言い出し立ち止まる竹下の視線の先には一人の女子生徒がいた。
その女子生徒は背が低くショートツインテールの髪型、そして顔はとても可愛いらしく俊哉でも思わず「あ、可愛い」と口に出してしまう程である。
勿論竹下が黙っているはずがなくすぐにその女子生徒の元へと向かう。
「君|可愛(きゃわ)いねぇ~」
「ふぇ?!」
突然のナンパに戸惑うその女子生徒。
あーだこーだと色々言葉を投げかけながら迫る竹下を一歩後ろから眺める俊哉は、そろそろ止めたらと言いに行こうとした時である。
「あら竹下さん」
「え?」
竹下の背後から掛けられる女性の声。
その女性は黒のロングヘアで前髪は綺麗に揃えられ目は少し釣り目の女性が立っており笑顔でいた。
「あ、お姉ちゃん」
竹下が絡んでいた女子生徒がその女子生徒を見て言うと、竹下は嫌な汗をタラタラと流し始める。
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