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第3話:ゴールデンルーキー
部活動が始まった。
聖陵には約15人の新入部員が入部し3年生2名、2年生11名で合計28人となり一気に部員数が増えたのである。
そんな中で新一年生の注目選手がいる。
「宮原琢磨です!よろしくお願いします!」
この宮原琢磨である。
彼は宮原マキの同級生で俊哉、秀二、神坂らと同じ静岡シニアに所属しショートレギュラーとして活躍した選手だ。
そしてこの琢磨は県内外から声がかかっていたのだが聖陵に入る事に迷いは無かった。
その理由とは信頼を置く俊哉がいることである。
彼に迷いは全く無かった。
尊敬する俊哉のもとで野球をすると言い出したら聞かない頑固な性格から俊哉が聖陵に入った時から決めていた様だ。
その実力は折り紙付きだ。
初日から琢磨はノックへと参加をさせてもらいショートだけでなくサードやセカンド、そして外野手などオールラウンダーにそのセンスを表す。
そしてもう一人は横山亮斗。
彼は俊哉の弟で琢磨と同じ静岡シニアで活躍した選手である。
亮斗の持ち味は打撃。
打撃と言っても彼は一味違う面を持っており、粘り強い打撃である。
臭い球は全てカットしていくという正に投手泣かせの打撃スタイルである。
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