第一章 ルーキー達

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新一年生で注目のこの2選手に俊哉達は勿論注目しており琢磨の守備と亮斗の打撃には目を見張るものがあった。 だが意外な収穫もあった。 それは三村三平だ。 ほぼ無名で入って来た彼だが、何より驚いたのは肩だ。 まさに鉄砲肩の名前が似合う鋭い送球を見せ、竹下に無いものを持っている。 また一発長打が狙える打撃も魅力で竹下とは真逆のタイプの選手である。 春瀬監督もこの3人には期待を持っている。 また他にも期待の選手らは沢山いる。 サードを守る平林知憲(ひらばやしとものり)や外野手の上原洋介(うえはらようすけ)、そして投手の小森紳也(こもりしんや)等粒のそろった新入生達である。 それに女子マネも入った。 今年は二人の女子マネージャーが入ったのだが内の一人が注目されている。 「あの、佐野沙耶(さのさや)と言います。よ、よろしくお願いします」 少しオドオドしながらも丁寧にお辞儀をして挨拶をするのは佐野沙耶(以降より沙耶)。 一年生ながらにしてその豊満な胸に目が行ってしまう子である。 そしてもう一人のポニテの髪型で目はキリッと少し釣り目の女子マネが自己紹介をする。 「春瀬咲(はるせさき)です!兄の春瀬京壹がお世話になっています!」 『監督の妹~!?』 全員が口を揃えて驚く。 春瀬監督は恥ずかしそうに頭に手をやりながら     
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