154人が本棚に入れています
本棚に追加
「そういえば、あんた達部活とかは?」
椛愛と心優に聞く柚子。
「私は今のところないかな…」
「私は帰宅部~」
「ソレ部活?」
椛愛の言葉に笑う柚子と心優。
柚子自身も部活動には入っておらず、また無理して入る必要は無いかなと考えている。
実際この学校は強制ではないため無所属の生徒はチラホラといるため、彼女自身もそれの方が有り難い面もあるのだ。
「ユズちゃんは部活入るの?」
「ん~、入らないかな。運動も得意じゃないし文科系も余り…」
話しながら廊下を歩く三人。
すると向こうの方から練習用ユニフォームを着た俊哉が歩いてきた。
「ちょっと椛愛後ろゴメン!」
と言い椛愛の後ろに隠れる柚子にキョトンとする椛愛。
「あれ?俊哉先輩」
そう言うのは心優。
俊哉のそんな彼女に気づいたのか手を振りながら話す。
「あれ?瑠奈ちゃんの妹の…」
「心優です♪」
「そうだそうだ。もう帰り?」
「はい♪俊哉先輩も部活頑張ってください♪」
「ありがと~♪じゃあね」
そう言い去っていく俊哉。
それを見計らって柚子が椛愛の後ろから出てくると、心優が不思議そうに聞いてくる。
「どうしたの?」
「え?!ううん、ないでもないわよ?」
最初のコメントを投稿しよう!