第一章 ルーキー達

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「なるほどそれなら・・・え?」 「一年生対二、三年生。これで自分たちの実力を確かめて見てください」  その言葉に全員が固まった。  だが春瀬監督はゾクゾクっと身震いした。 (本気でいってるのか!!??凄い・・・凄いな・・いや、面白い)  ニッと口元を緩める春瀬監督。 「なるほどな。面白い。許可しよう」 「ありがとうございます」  そこで話が終わり解散。  異様な雰囲気が漂う中、琢磨の所に一年生の選手が集まる。 「お前!マジで言ってんの?!」 「マジマジ」 「いやいや・・・ちょっと待てって!」 「え?何が?」  他の一年生が驚くのも無理はない。  琢磨だけの言葉ではあるが、実質一年生が二、三年生に喧嘩を売ったのと同じである。 「試合て・・しかも一年生と二、三年生で?」 「いや。これの方が手っ取り早いでしょ?」 「そりゃそうだけど・・・」  困惑する一年生選手。  だが真逆に琢磨は堂々としており、一点の曇りもない目をしていた。 「琢磨」 「何?亮斗」 「勝つつもりか?先輩らに」  その質問に一年生全員が琢磨を見た。  琢磨は、少し間を開けるがハッキリと言った。 「勝つよ?勿論、俺らにはその力があるよ」     
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