154人が本棚に入れています
本棚に追加
その琢磨から出た言葉に、一年生達は驚愕と共に彼のその表情にむしろ清々しささえ感じた。
「あ?もう!!わかった!!やってやるよ!」
「お、お?!!」
半分ヤケだ。
一年生らは来たる試合に向けて気合をいれる。
「んで、いつなんだ試合は?」
「え?」
「え?」
空間に無言が走る。
「さぁ・・・?」
「はぁ?」
「そういや何時なんだろうね?ハハハ・・・」
笑いながら話す琢磨に他の一年生らは一気に力が抜けるのであった。
そして、二年生の方ではと言うと竹下が俊哉に話をする。
「喧嘩売られたなぁ、流石はトシの後輩」
「それどう言う意味さ」
「そのまま。すっげぇ度胸だよな」
「まぁ琢磨は昔からそうだったからね」
ハハハと笑いながら話す俊哉。
その俊哉に明輝弘が近寄る
「だが気に食わないな。その自信がな」
「いや、お前が言うか!?」
「ん?」
鋭いツッコミを入れるのは山本。
明輝弘は首を傾げ何のことか分からないといった表情をしていたが、山本はそれ以上は何も言わなかった。
「でもまぁ・・・楽しみだよね・・・本当に」
笑顔を見せながら話す俊哉。
だが俊哉は内心楽しみでならなかった。
(琢磨・・・これだよ。琢磨に期待してるのは実力だけじゃない。この自分の動きや発言で、周りを引っ張っていく力だよ。面白いよ)
最初のコメントを投稿しよう!