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中に入るとホールには大勢の人でごった返しており、各ブースで展示されているプラモデルなどを見て目を輝かせる俊哉がいた。
「凄いなぁ?。俺久しぶりに来たよ」
「そ、そうなんですか?」
「うん。野球とかで忙しくてね。行きたかったんだけど何だかんだ行けなくてさ」
苦笑いを見せながら話す俊哉だが、彼の目は一層輝いていた。
司はその少年のような俊哉の目を見て、自分も嬉しくなった。
(良かった。誘えて)
誘えて良かったと心から思う司。
二人は新作展示場などを見て回り、楽しそうに話し時には笑いながら楽しい時間を過ごす。
「・・・」
「ん?何か俺の顔に付いてる?」
「え!?い、いいえ!!?」
「ん?そう?」
司は俊哉の顔を思わず見てしまっており、俊哉が気づくと司は慌てて手をブンブンと振りながら話すのに対し俊哉は首を傾げる。
(すごい見ちゃってた・・・)
ドキドキと胸を高鳴らせる司。
そして二人は、展示場から離れ向かいにあるモデラーが作製した模型が展示されているホールへと向かう。
「おぉ?」
だだっ広いホールに並べられたテーブルの上には大勢のモデラーが作ったガンプラ等の模型がズラリと並べられており、俊哉の目が更に輝き。
だが、同時に司の表情はどこか冴えなかった。
「さぁ司ちゃん行こう!」
「・・・・」
「司ちゃん?」
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