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俊哉の言葉に反応がないことに疑問を持ち聞き返す俊哉。
だがまだ反応は無く、俊哉は司に寄り顔を覗き込むように見る。
「司ちゃん?」
「ひゃ、ひゃい!?えっと何ですか?!」
「あ、いや。行こう?」
「あ・・・」
「どしたの?人混みで気分悪くなっちゃった?外出て休もうか?」
反応が鈍い司に対し心配そうに話す俊哉。
そんな俊哉に司は、少し黙るが決心したのか口を開いた。
「あ、あの。見てもらいたい物があるんですが・・・」
「え?いいけど?」
「あの・・・コッチです」
そう話し司が先頭に立ち俊哉を導くように歩くと、ホールの奥側のテーブルへと到着した。
「おぉ・・・量産型がこんなに渋く・・・」
そのテーブルのちょうど端っこに置かれていたのは、量産型MSのプラモデルだ。
墨入れ等は勿論の事、汚しや細かい部分においても綺麗に、実に無駄がなく作られた物だ。
俊哉は驚きと尊敬の眼差しでその模型を眺めている。
「で、司ちゃん見てもらいたいのって?」
「その・・・あの・・・」
言葉が出てこないのか司は、もごもごと口を動かす。
俊哉は彼女の言葉を待つように笑顔を浮かべながらも首をかしげながら待つ。
(ダメだよ司・・・言うんだ!!)
決心。
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