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「いやいや。そんな事思わないよ?!むしろ尊敬するよ」
「ほ、ホントですか?」
「何で嘘つくのさ?こんなにも丁寧に作り込まれてたガンプラを司ちゃんが作ってるんだよ?俺は変だなんて絶対に思わない」
俊哉の目は真っ直ぐに司を見ていた。
司自身も、彼の言葉には嘘は無いと感じたのである。
「あ、ありがとうございますぅ・・・」
「あぁ、泣かないで!?み、みんな見てるし」
「は、はい」
ポロポロと涙を溢す司のちょうど対面に立つ俊哉。
側から見れば俊哉が泣かしたようにも思える構図に俊哉は焦りながらハンカチを渡すと、司は涙を拭く。
「ごめんなさい」
「ううん。大丈夫」
「なんか、安心してしまって」
「そうかぁ」
涙を拭き落ち着いた司に俊哉が笑顔を見せる。
「でも、改めて見ても凄いね。」
「えへへ。頑張りました」
「このテクニックも見事・・・この武器自作?」
「はい。ランナーを繋いで作りました」
「マジですか・・・」
「はい?」
嬉しそうに話す司。
俊哉は彼女の腕にただただ驚き、感動していた。
再び移動を始め会場内を見て回る二人。
ある程度回ると、会場の外へと出て屋台が出ている屋外へと出ると自販機の所へと立つ。
「あれはどの位の期間掛かったの?」
「そうですね。約半年ですね」
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