第四章 夏休み特別編

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「俊哉さん。秀樹さん。羨ましいですわね。あなた方男の子が、、、」 「瑠奈ちゃん。」 「そのあなた達の夢。見せてくださいな?」 「勿論。」 「当たり前だ瀬里。」  瑠奈の言葉に俊哉と秀樹が力強い言葉を返す。  そんな2人に瑠奈、また心優も笑顔を見せるのであった。  閉会式が終わり観客達も立ち上がり始めて帰りの準備を始めている。  俊哉らも帰路へとつくため立ち上がり出口へと向かい歩き出そうとする。  スタンドから出口へと向かう通路へと歩いている俊哉。  そんな彼の隣を1人の男性がすれ違った。 「あ・・・・。」  その男性は普通の男性では無かった。  普通というより、彼から醸し出されるオーラが違った。 「トシ気づいたか?」 「うん。あの人・・・・多分野球選手。」  彼から出ている雰囲気から野球選手とみた俊哉と秀樹。  だが顔は見た事がないため、名前が分からなかったが心優が顎に手をやりながら考えていたがハッと何かを思い出した。 「あ!」 「どうしたの心優ちゃん?」 「あの人・・・・大神庄太郎(おおがみしょうたろう)選手だ。」 「大神?」 「うん。今日の決勝、東京代表の羅森学園を決勝戦で戦った紀柳学園のピッチャーです。」  心優の言葉に秀樹の目が変わる。     
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