第四章 夏休み特別編

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 予選決勝戦で羅森学園を苦しめた一年ピッチャーがいると話には聞いていたが、その本人とすれ違うとは予想していなかったのだ。 「へぇ?彼奴が・・。」 「羅森学園を苦しめたピッチャーか。あの目、、、この試合を見て何かを感じ取ったのかな。」 「あぁ。俺らと同じようにな。」 「でもあのオーラ・・・・やっぱ只者じゃない感じかな。」 「あぁ会うとしたら甲子園かな。」 「意外と決勝とかで会ったりしてね。」  俊哉の言葉に秀樹らが笑う。  冗談としてこの場は笑い話となったのだが、秀樹や俊哉は彼の目に何かを感じていた。  あのピッチャーとは何処かでぶつかる事になる。  そう彼らは感じていた。  そのすれ違いの出会いが今後の彼らに多いな影響があるとは知らずに。。。 「明後日から秋大会へ向けての合宿だね。」 「だなぁ。」  甲子園球場からの帰り道。  俊哉と秀樹は明後日から始まる秋大会へ向けての合宿の話をしていた。  来春に行われる選抜高等学校野球大会出場を決めるための大事な大会であり、聖陵としては東海大会に出場が最低ラインだ。 「頑張ってください。」 「ありがとう瑠奈ちゃん。」 「俊哉先輩。私も応援します。柚子ちゃんや椛愛ちゃんも一緒に。」 「ありがとう心優ちゃん。」  瑠奈と心優の言葉に笑顔を見せながらお礼をいう俊哉。  甲子園大会の全日程が終了。     
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