第零章 次なる物語のピース

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第2話:お引き取り下さい。  琢磨はシニア引退後も体を鈍らせない為に練習には参加をしていた。 「こんちわ?」 「こんちわっす!!」  練習して入るグラウンドに顔を出すと挨拶をしてくれる後輩たち。  そんな彼らに琢磨は返事を返すと、監督の元へと行き練習の参加への許可を取る。 「監督、今日もいいですか?」 「お?、構わんよ」 「ありがとうございます」  監督も快く参加を許可してくれ琢磨はすぐに着替えて練習へと参加する。  その彼の練習に他の後輩は目を見開くように見ていた。 「この動きのしなやかさ・・・」 「そして確実性のある送球、ショートのお手本だな」  そう固唾を飲みながらも呟く選手たち。  琢磨のポジションはショートであり、引退後の練習は後輩たちの良い手本となっているのだ。 「ありがとうございました!!」  数時間練習をし、この日も何事もなく練習を終える。  グラウンド整備とダウンを終えて琢磨は着替えをしに行くと1人の後輩選手が話しかけて来た。 「琢磨さんは何処行くんですか?高校」 「あぁ・・・静岡聖陵だよ」  後輩の質問にすぐに答えると、その後輩は聞き慣れてない高校に首をかしげる。 「聖陵・・・ですか?」     
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