第一章 ルーキー達

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第一章 ルーキー達

第1話:二年目の春 4月。 入学式の季節だ。 桜が咲き乱れる学校前の正門には新しい制服に身を包んだ生徒たちがゾロゾロと集まってくる。 そんな中、背は低く体の大きい男子生徒がいた。 その男子生徒は目を輝かせておりこれから始まる高校生活に期待に満ち溢れているだろう。 「遂に来たよ聖陵学院!!ここで、この僕が!!甲子園に導くんだ!!」 そう語気を強めながら言う男子生徒の名は三村三平(みむらさんぺい)。 今年より聖陵学院へ入学する新入生だ。 言葉の通り彼は中学時代野球をしており、ここ聖陵学院でも野球を続けるつもりで入学をしてきたのだ。 入学式が滞りなく終わり自分たちの教室へと向かう新入生達。 三村三平(以降より三平)は1年A組の教室へと向かい自分の机へと着く。 (いやぁ楽しみだなぁ~明日が待ち遠しいよ!!) 心のワクワクが止まらない三平。 担任の教師からの簡単な説明が始まり毎年恒例なのか、自己紹介タイムが始まる。 真面目に話す者やウケを狙う者。 またウケを狙ってスベる者など次々と自己紹介を終えていき三平の順番となった。 三平は意気揚々と教壇へと立ち自慢の大きな声で自己紹介を始める。     
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