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最終章 激闘の年
第85話 合宿
甲子園大会が終わった翌日。
聖陵学院野球部グラウンドには野球部の面々が久しぶりに集合していた。
九月の始まりからいよいよ秋季大会が開催される中、夏休み最終週を使って野球部は秋季大会へ向けて合宿を行う事になっていた。
「久しぶり。」
「まぁ半分は前会ったけどな。」
部室で着替えながら話をする部員達。
だが俊哉達は夏休み期間中は頻繁に会っており特に先日のプライベートビーチでは大半の二年生部員が一緒であった。
「三平は何してた?」
「僕は実家の手伝いだよ。酒屋で夏祭りシーズンとかは忙しいからね。」
亮斗の質問に笑いながら答える三平。
彼の実家は酒屋。
特に夏場はビールやお酒などが売れる時期とあって忙しかったようだ。
夏休み期間中の会話に花咲かせながら着替える部員達。
練習用のユニフォームへと着替えてグラウンドへと向かいグラウンド整備と準備運動をこなしていると女子マネージャー達もやって来た。
「あ、スミちゃん。」
「はぁい。トシ君久しぶりぃ。」
「って言ってもビーチ以来だから久しぶりでもないけどね。」
「確かに。」
俊哉の言葉に笑いながら答える菫。
「そうだ。今日から来るんだっけ?」
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