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相性
とある技術によって汚染された川や池が透明さを取り戻した。
それは、とある青年が小さな研究所での学びによって成し遂げたことだった。
最初は科学の進歩だと思われた。
だが、違った。
汚染を浄化したのは、妄想の物語の中でしかありえない方法。
魔法だった。
その名も、”石魔法”
石の中に眠る潜在的な魔力を使って魔法のきっかけを作り発することができるようになったのが、その魔法だ。
だが、非常にコントロールが難しく、一歩間違えば暴走してしまうので実用は無理とされ、科学と同じく研究が必要とされていた。
しかし、やはり魔法となれば実用的に使うことを夢見るものなので、基礎魔法のみ義務教育の授業に織り込まれるようになった。
が。
授業に織り込まれるようになったとはいえ、不完全で扱いの難しいこの魔法は、知る人のみぞ知るという表に出ているようで出ていない事柄だった。
その魔法が、青年の功績によって完全に表に顔を出した。
これは、石魔法が全世界の表に顔を出すまでのお話。
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