学校

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学校

学校へと向かう東里の足は、珍しく浮足立っていた。 いつも鉛のように重くなる足が、今日は空を飛べそうなほど軽く感じた。 石を見つけた後、砂浜で早速魔法を試した。 山の石と海の石。 そのほぼ対となる存在を打ち付けあったら、基礎となる火だけでなく、水を出して凍らせたり、風を起こして小さな竜巻を作ったり、それを無数に増やして体を浮かせたりと優等生でも難しい応用まで出来るようになった。 石にも属性というものがある。 なので石の属性が違うもの同士で叩くと魔法が起こっても暴発な場合が多い。 むしろ魔法事態が起こらずただ石を叩くだけとなるのが主だ。 それなのに、東里のように対となる属性を打ち付け合って魔法がスムーズに使えるのはかなり稀なのだ。 どんどん色んな魔法を出していく東里にちー婆は言った。 「こんな短時間でここまで出来るなんて、やっぱりあんたには才能があったんだねえ。相性だけだったんだよ。このまましっかり学べば、私をも越えるかもねぇ」 その言葉は東里の心を幸福に満たすのに充分だった。 東里は教室に入ると元気よく声を上げた。 「おはよう!!」
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