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「俺はザルビア軍副隊長ガント!邪魔だてするならば女子だとて容赦しない!!」
そう言って、女子に向かって剣を振った。
ガントと言えば、あの首切りガントだ。
慌てた俺と部下達が、女子の元に馳せ参じようとした時、瞬殺でガントが倒れる所だった。
「「「は?」」」
敵も味方も何が起ったか分からず、同じ声が重なった。
地面に顔面から倒れたガント。
ぴくぴくと痙攣しているが、生きているとは思う…。
ガントの被っていた兜が、離れた私の足元に転がってるのを見て、女子の凄まじさが見て取れた。
そして、それからの敵の撤退は早かった。
得体の知れない女子がターベル国側に付いたという事で、一時撤退となったのだ。
息も乱れていない女子を見て、只々私と部下は苦笑いするしかなかった…………。
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