第一章ヤンキー娘、異世界に行く

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「貴殿の恰好は、女子としてはあるまじき恰好。失礼ながらマントを付けられよ。また、包帯のようなものをされているようだが、怪我をしているようであれば、医官を呼ぶがどうされるか?」 少し怒り口調で言われた。 『怪我はしてないで。これ晒しいうてこの特攻服と対のもんや』 ピラピラとマントから中の晒しで巻いた特攻服姿を見せると 「///っつ!どの国でもその格好は控えられた方が良かろう!!」 完璧に怒り口調で言うや否やマントの結び目をおもくそ閉められた。 何処に怒る要素があったんか解らず、手荒くされた事に睨み付けると、奴はすでに切り替えていた。 「貴殿の名前は、キ……キャン…キャンアキモーカで宜しいか?」 発音がしにくそうに、しかも何回か私が噛んだ通り言われてもうた。 再度名前を訂正したが、発音がどうしてもできにくそうで、仕方なくこちらが折れてただの"トーカ"となった。 "ももか"も音読みすれば"トウカ"と読める。ウが言えないらしく、伸ばして"トーカ"となった。
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