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―――――――――はて?ここは何処だろうか?
自分の目の前で、中世を思わせる人間達が戦っていた。
最初は聞き取れなかった声も、今はクリアに聞こえてる。
「ヤァー!!」
「周りを囲め!!押されるな!!前進しろ!」
「隊長を援護しろ!!」
最後にそう叫んだ男が、後ろから迫った人間にいきなり叩き斬られた。
「ぐっぁ…ぁ……」
なんじゃこりゃ?!
えーと……、撮影カメラは何処にあるんや?
しかもチャンバラ時代劇ではなく、何故外人キャスティングで中世なわけ?
それにえらくリアルやし…。あの血しぶき…マジありえんわ…
さっきまで、私は夜の河川敷にいたはず…。いきなり昼間ってどういう仕組みやねん?ほんで、健太はいずこに?
若干パニクリながらバイクに跨ったまま、私神崎桃花は、茫然と森の繁みからその光景を見ていた…。
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