第四章ヤンキー娘、繁殖期到来

201/201
469人が本棚に入れています
本棚に追加
/820ページ
儀式の間に向かうホルス。 トーカ様が胸がザワザワすると言った言葉がやけに気になった。 扉前に立ち耳を澄ます。そして、何か感じないか探ってみる。 「・・・何も感じな・・い・・」 その瞬間、頭の中に声が響く。 "────────────ウラメシイィィ・・・!!" ・・・・・・扉前でピクリとも動かないホルス。 その目は、色を無くした傀儡のようだ。 そして、暫くすると何もなかったかのように歩き出した。 先程と違い、その目は怪しげな光を帯び禍々しいものに変わっていた。 口元をニタリと上げて、地獄の底から聞こえて来るような声でこう言った。 「────────────ウラメシイアヤツハ、ドコダ?」 第四章完
/820ページ

最初のコメントを投稿しよう!