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儀式の間に向かうホルス。
トーカ様が胸がザワザワすると言った言葉がやけに気になった。
扉前に立ち耳を澄ます。そして、何か感じないか探ってみる。
「・・・何も感じな・・い・・」
その瞬間、頭の中に声が響く。
"────────────ウラメシイィィ・・・!!"
・・・・・・扉前でピクリとも動かないホルス。
その目は、色を無くした傀儡のようだ。
そして、暫くすると何もなかったかのように歩き出した。
先程と違い、その目は怪しげな光を帯び禍々しいものに変わっていた。
口元をニタリと上げて、地獄の底から聞こえて来るような声でこう言った。
「────────────ウラメシイアヤツハ、ドコダ?」
第四章完
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