- Tales of another world -
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真夜中に、鳥は、街の上を飛んだ。 巨大な黒い鳥は、街に、卵を落とした。 卵を落とされた街の人々は、そのまま、二度と目を覚ますことはなかった。 そうやって、街は、一つずつ死んでいった。 夜が来る度に、私は、鳥が怖くて泣いた。 おかあさん、鳥が怖いよ、鳥が卵を運んで来るよ、と言って泣いた。 母は、泣きじゃくる私をなだめると、夜の街へ連れ出した。
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