第一話 第二章

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 スッタフルームに大して無い荷物を置いて、エプロン姿でホールへと戻り。  何をしようかと考えて。取り敢えずはと、店内の清掃をして待つ事に。  店内の説明は昨日軽く受けたので掃除用具の場所などは分かってる。  店奥の掃除用具入れからハタキ棒を取っては腰に挿し、  布巾とアルコール入りの霧吹きを両手に装備。  いざと勇んでカウンターに霧吹きを掛け、布巾で拭き取る。  これであっているのかは分からないけど。凄く店員感を感じるので良いとしよう。  さて成果はと、拭いた布巾の裏を確認してみる。 「うわぁ……。」  布巾はの裏は嫌な感じに黒ずんでいた。軽いショックを受けつつ、  店内の清掃への気持ちを新たにする。  これは最早来るか分からないお客さんの為では無い。  これから此処を、少なくとも夏休み中は使うであろう自分の為だ。  気合を入れて布巾片手にカウンターを丁寧に拭き抜き。  続け様にハタキ棒で祠の上の埃を落とす。  思った以上に埃が舞う様に。先に此方だったかと後悔しながらも埃を払い。  布巾で拭き終われば奥からモップを取り出し。床の清掃を一心不乱にこなす。  そして遂に最後のテーブル席を取り替えた布巾で拭きながら思う。 「(朝の清掃ってこれであってるのかな?     
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