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「ぜったいいやだ!って言ってシュウくんたちと喧嘩したんだ。
それでやばいお城がこれちゃって。ハルちゃんが泣きながら走って帰ちゃって。」
おやおや? 僕の予想と全然違うんだけど?
「だからシュウくんたちと仲直りして。やばいお城を作り直して。
すっごくやばいお城にするためにこの山に来たんだ。
ハルちゃんお花が好きだから、この山にきれなお花があると思って……。
それをお城にのせてハルちゃんに見せようって。
お花がないとやばいお城のままだから……。」
おいおい。どうやってシュウ君達と仲直りしたんだい?
子供特有の話の飛ばし方が逆に気になっちゃうぞ!
後、凄くヤバイお城って? 何が凄くてヤバイんだ?
男の子から気になる事だらけの話しを聞き。一旦個人的な興味を抑え。
「つまり、壊したお城を作り直して、
更にはハルちゃんの好きな花を飾って見せようとした訳か。」
「うん。」
「んー。壊しちゃったお城を直すのも。その子が好きなお花を探すのも良いけど。
まずは最初にその子に謝った方が良いんじゃないかな?」
「……。」
俯く男の子。ヤバイお城は作った事無いが、
僕にだって砂場で遊ぶ程度の頃には似たような経験がある。だから。
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