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そう言うと店長は地蔵の左側の茂みを抜けていく。
その様に呆気に取られていた僕は直ぐにケイ君の手を引いて店長の後を追う。
お地蔵様の脇を通り抜ける刹那。僕はお地蔵様にお礼を言った。
「(ありがとうございます。)」
何故お礼を言ったのかは自分でも良く分かってない。
でも、何と無く言うべきだと感じたので、言っておいた。それだけの話し。
僕は迷いなく先を歩く店長の後を追いながら。
もう大丈夫。そんな気がしていた───
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