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「これから二週間、営業部で仕事ってのが憂鬱や」
ビールを一口飲んで、三井がため息をついた。
結局、定時で上がることになった旺佑たちだが、そのまま家に帰るのは味気ないので、同期の宮田綾乃も誘って飲みに行くことにした。
ちなみに宮田と仲良くなったのも入社式だ。
“ほし・みつい・みやた”の順で並んでいたことがきっかけだった。
「私は営業部の仕事、楽しかったけどなぁ」
一足先に営業部での職務を経験をした宮田は、三井の発言に不思議そうな顔をした。
三井は口をへの字に曲げ、机に突っ伏した。
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