いばら姫は、森の奥。

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「いまさっきニチカ工業から電話があって、納品日を前倒ししてほしいって言ってたぞ」 「あ、そうなんですね! 荷物はトラックに積んだままなんで、いまから納品行ってきます」 「保志(ほし)くん、付き合って」とジャケットとカバンを持って、琴音は客先に向かう。 その後を追う保志の背中を見送りながら、四宮は同情の眼差(まなざ)しを送ったのだった。
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