眠る姫君に、くちづける王子。

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保志(ほし)くんの匂いがするわ」 「っ!?」 瞬時に保志は顔を(そむ)けた。目元が赤いのは気のせいではないと思う。 「ええっと、私、なにか変なこと言った?」 首を(かし)げる琴音(ことね)だが、その次の瞬間、後頭部を押さえられ、グイッと身体を引っ張られた。 ──そして、(とが)めるように、キスをされたのだった。
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