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旺佑はクククと笑うと、ギュッと彼女を抱きしめた。
「……琴音さん、好きです」
多分、彼女が旺佑のことを想うよりも、ずっと大きな質量で、旺佑は琴音のことを想っている。きっと、それは間違いないと思う。
でも、彼女は自分が思っていたよりも、旺佑のことを好いてくれているようだ。それがわかったことが、彼はなによりもうれしかったのだった。
なお、手を繋ぐこともままならない初デートの後、旺佑の作戦コマンドが、“いのちだいじに”から“ガンガンいこうぜ”にシフトチェンジするのだが、それはまた別のお話。
【番外編】『はじめてのお出かけ(デート編)』 完
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