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すると、旺佑は少し困ったように顔をそむけると、ポリポリと鼻の頭を掻いた。
「ええっと、琴音さん、ソレ、急ぎですよね?」
そう言って、作成途中の資料を指差す。
今日中には仕上げたいって思ってる、と琴音が答えれば、彼は盛大にため息をついた。
「ですよねー」
「えっと……どうかしたの……?」
首を傾げる彼女に一瞥をくれて、旺佑は再び大きく息を吐いた。
「“いまから、襲います”って言ったら、どうします?」
「…………は?」
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