4894人が本棚に入れています
本棚に追加
先刻まで感じていた寂しさは、さまざまな衝撃によりキレイさっぱり吹き飛んだようだ。
琴音は、ネックレスにそっと触れると、少し困ったように微笑んだ。旺佑にとって、自分が特別な存在だと感じられるものがあることが、こんなにも心強いとは思わなかった。
なお、このネックレスを祖母から譲り受ける際、「旺ちゃんがお嫁さんにしたいと思う娘にあげるのよ」と言われていたことを、後日、琴音が知ることになるのだが、それはまた別のお話。
【番外編】『深夜残業、オフィスにふたり』 完
最初のコメントを投稿しよう!