【番外編】深夜残業、オフィスにふたり

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先刻まで感じていた(さび)しさは、さまざまな衝撃によりキレイさっぱり吹き飛んだようだ。 琴音(ことね)は、ネックレスにそっと触れると、少し困ったように微笑んだ。旺佑(おうすけ)にとって、自分が特別な存在だと感じられるものがあることが、こんなにも心強いとは思わなかった。 なお、このネックレスを祖母から譲り受ける際、「(おう)ちゃんがお嫁さんにしたいと思う()にあげるのよ」と言われていたことを、後日、琴音が知ることになるのだが、それはまた別のお話。 【番外編】『深夜残業、オフィスにふたり』 完
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