【番外編】深夜残業、オフィスにふたり

18/18
前へ
/579ページ
次へ
先刻まで感じていた(さび)しさは、さまざまな衝撃によりキレイさっぱり吹き飛んだようだ。 琴音(ことね)は、ネックレスにそっと触れると、少し困ったように微笑んだ。旺佑(おうすけ)にとって、自分が特別な存在だと感じられるものがあることが、こんなにも心強いとは思わなかった。 なお、このネックレスを祖母から譲り受ける際、「(おう)ちゃんがお嫁さんにしたいと思う()にあげるのよ」と言われていたことを、後日、琴音が知ることになるのだが、それはまた別のお話。 【番外編】『深夜残業、オフィスにふたり』 完
/579ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4890人が本棚に入れています
本棚に追加