【番外編】ねえ、呼んで

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「い、いまの発言は……」 「取り消せませんよ?」 キレイな顔に邪悪な笑みを浮かべて、旺佑(おうすけ)琴音(ことね)(おお)いかぶさった。 そして、首筋に舌を()わせながら、手のひらを身体のラインに沿って、上から下へと移動する。 「んっ……」 背中を走るゾワゾワとした感覚に、琴音は思わず声を()らす。その鼻に抜けるような甘い声に、ピタリと旺佑は動きを止めた。 「……ヤバい」 それは、ひどく苦しげな(うめ)くようなつぶやきだった。旺佑は、琴音から身体を離すと、なにかに耐えるように顔を(そむ)けた。 このままでは、名前を呼ばれる前にに進んでしまう……!
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