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「指輪が入った箱をパカって開くのがやりたい」
「どこの王子様や……!!!!!」
ツッコミが秒だ。これが風速なら、ものすごい速さやで。
「ってことは、やっぱり茨木主任の指輪のサイズが必要ってことでしょ?」
「そうなんだよな」
頭を抱えるふたりに、「もういっそのこと、本人に聞いてみたらええんとちゃう?」と冗談めいた台詞を口にした途端に、拓海は再び非難の集中砲火を受けることとなったのだった。
《鬼原さーん、茨木さんの指輪のサイズ知りませんかー?》
最近、連絡先を交換した先輩の鬼原に泣きのメッセージを送ってみる。ほどなくして既読となり、返信が届く。
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