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「単刀直入に聞くが、保志と付き合っているのか?」
「!?」
予想だにできない四宮の台詞に、琴音はフリーズする。
なぜ、ご存知なのでしょうか??
背中に冷たい汗が流れた。
脳裏には、ミーティングスペースや資料室、深夜の営業部での出来事が駆け巡る。雰囲気に流されて、保志にアレやコレやを許してしまった自分の弱さを心の底から呪った。
「先に言っておくが、なにかを見たり聞いたりしたわけじゃないぞ」
ひどく言いづらそうな様子の上司に、琴音はただただうなずく。“聞いたり”という表現が、どうも生々しい。
「……そうか。事実なんだな」
そう言って、四宮は息を吐いた。
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