【番外編】ヒーローは脚がお好き

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「……ちょっと、待って。なんで鬼原(きはら)がそんなこと知ってるの?」 ジト目でにらむ久弥(ゆきや)の隣では、ひどく涼しい顔で鬼原がグラスを(あお)っている。 「玲子(れいこ)さんに、夕飯いらないって連絡してたぞ、旺佑(おうすけ)」 カラン、と氷が溶ける音。グラスの底がテーブルに接するや否や、新しい飲み物が四宮(しのみや)の前に置かれた。 「(しょう)ちゃんこそ、なんでそんなこと知ってるの?」 「嬉しそうに報告してきたからな、アイツ」 いつもの穏やかな笑顔を引きつらせる久弥に、四宮がしれっとした態度で答える。 「まあ、アレだな」 「仕方がないだろ」 ふたりは久弥の肩に手を置き、笑いを噛み殺してささやいた。 「「信頼の差だから」」
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