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巻いた金髪。
ブルーのカラーコンタクト。
そして僕がプレゼントしたチョーカー。
紛うことない、僕がイメージしていた愛希がそこにいた。
「嘘…本当なの?」
「本当だよ。愛希、僕達は姉弟じゃないんだ!」
「そういうわけだ。じゃあな、愛希。今度こそさよならだ」
「カイ!」
「愛希、俺はあの日、引き返してきてオマエを病院に運んだ。医者には口止料を払うわ、こんな田舎で面倒を見るわでこりごりだぜ…じゃあな…お前ら二人は疫病神だよ。二度と関わりたくねえ」
「ありがとう…」
愛希の消え入りそうな声を背にカイさんは僕に笑いかけると教会から出て行った。
教会には僕達二人だけになった。
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