第三十四話

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その場にいる全員に挨拶をすると自分の部屋に上がった。 頭を落ち着かせるのに丸一日かかった。 二日目になってようやく愛希からの手紙を読んだ。 そこにはどうして叔母の店で働くことになったのかが書いてあった。 そして愛希の思いが綴られていた。 僕を歪な恋愛に縛り付けることへの後悔と懺悔。 恋人としても姉としても失格だとあった。 そして最後は「姉として」の行動を選択したこと。 僕の将来を期待して止まないこと。 一番下、最後の行に一言謝罪があった。 「大雅。ごめんなさい。」 と……
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