第三十四話

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帰国してから三日目。 僕は叔母に会いに行った。 あの日何が起こったのか? それを聞くために。 「大雅!大雅!!」 面会に行った叔母はガラス越しに叫んだ。 囚人服を着て疲れ果てたような叔母に僕が知る面影はなかった。 「会いたかったよ!元気そうだね!留学はどうだった?」 「叔母さん……」 「なんだい?」 媚び諂うような叔母の目に嫌悪感を覚えた。 こんな女が僕を虐待し、愛希に僕の代わりに売春までさせて死に至らしめたのか?
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