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「教えてください。愛希となにがあったのですか?」
「愛希……あいつはとんでもない悪魔だったよ!私に薬物の罪を擦り付けたんだ!私は全然そんなことには関わっていないんだよ!」
「愛希に売春をさせたのは、あなたですね?」
「違うよ!あの子からやるって言ったんだ!あなたを自由にしたいとか言ってさあ、私は無理強いなんてしていないんだよ!」
戯言だ。
叔母の性格や人間性は骨の髄までしみ込んで知っている。
僕は経験したことのない叔母への感情が大きく抑えられないものになりつつあると自覚した。
ここに来る前からそれはあった。
激しい憎悪と怒り。
「それで殺したんですか?」
「違う!違うんだよ!私は殺してなんかいない!そんなつもりはなかったんだよ!あの子が勝手に出て行って……すぐに救急車を呼べば助かったはずなのに」
怒りに体が震えだした。
そんな僕に叔母は宥めるような口調で話し出した。
「大雅……あなたが怒ることじゃないんだよ。だってあの子はあんたとは何の繋がりもない赤の他人なんだから」
「えっ」
「だからさあ、あの子はあんたの姉でもなんでもないんだよ」
……
……
「ど、どういうことなんですか…?だって僕の父親は愛希の……」
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