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床を蹴って立ち上がった。
パイプ椅子が後ろに倒れて、叔母が驚いて僕を見る。
「おまえなんか叔母でもなんでもない」
「大雅……」
「僕はあなたを一生許さない!絶対にだ!!」
「ちょっと待って…」
「地獄で焼かれろ!!」
それだけ言うと面会室を後にした。
これはなんの冗談だろう?
こんな質の悪い冗談があるのだろうか?
愛希は最後の最後まで「僕の姉」という立場を意識して縛られていた。
でも本来はそんなこと全く気にする必要もないことだったんだ。
僕達は普通の恋人と同じで、誰を気にすることもなく愛し合えたんだ……
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