最終話

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最終話

一年が過ぎた。 僕はあれからほとんど家から出なくなった。 誰とも喋らなくなった。ただ、例外として父と愛希のお母さん、時折訪ねてくる萌衣さんとは口をきく。 それ以外は全て愛希との思い出の世界で過ごした。 たまに外に出るのはコンサートのときくらいだ。 みんなが僕の曲を絶賛してくれた。 叔母はあれからどうしたのか知らない… もう恐怖して怯えることのない、平和な世界。 誰もが祝福してくれる。 だけど希望の無い、ただ過去にすがるだけの悲しい世界だった……
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