最終話

4/10
前へ
/400ページ
次へ
カイさんは東京に居られなくなったことも。 話終える頃には注文したブラックはなくなっていた。 「愛希は多分…組の連中に連れて行かれたのかも…だけどすぐに死んだから、死体を処理したんだろう」 「無惨な……」 「俺が憎いか?」 「え?」 「俺がすぐに病院に連れて行けば助かった可能性はある」 「いえ…今となっては…」 「そうかい…」 僕が紅茶を飲み干すとカイさんは店を出ようと言った。 「カイさん…久しぶりにお会いできて良かったです」 「ああ…俺も心配してたんだ。オマエが生きてまともにしてるか」 「生きて…?」 「オマエ達はお互いに好きだったんだろ?」
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加