56人が本棚に入れています
本棚に追加
カイさんは東京に居られなくなったことも。
話終える頃には注文したブラックはなくなっていた。
「愛希は多分…組の連中に連れて行かれたのかも…だけどすぐに死んだから、死体を処理したんだろう」
「無惨な……」
「俺が憎いか?」
「え?」
「俺がすぐに病院に連れて行けば助かった可能性はある」
「いえ…今となっては…」
「そうかい…」
僕が紅茶を飲み干すとカイさんは店を出ようと言った。
「カイさん…久しぶりにお会いできて良かったです」
「ああ…俺も心配してたんだ。オマエが生きてまともにしてるか」
「生きて…?」
「オマエ達はお互いに好きだったんだろ?」
最初のコメントを投稿しよう!